カウンセラーに相談するメリットとデメリットを女性クライアントに説明している女性カウンセラー
公開日:2017年12月11日/更新日:2022年1月5日
監修:遠藤まなみ(代表カウンセラー)

カウンセラーに相談するメリットは大きく3つに分けられます


カウンセラーによる心理カウンセリングを受けるとたくさんのメリットがあります。

 

しかしもちろんメリットだけではありません。

ごくわずかですが起きてしまうデメリットも存在しています。

 

ここでは心理カウンセリングのメリットだけでなく、あえてデメリットも紹介していきます。

 

まずは3つのメリットから紹介していきます。

【メリット①】いつでも相談できる環境で精神的に安定できる


まずクライアントにとって1番のメリットとしては、たとえば心理カウンセリングを受けるのが当たり前のように日常化しているアメリカや欧米諸国では、何か特別に悩みや問題を抱えているかどうかに関わらず、必要だと感じたら学生の頃からカウンセラーになにかと相談するのが普通です。

 

そして就職・独立して働くようになると、かかりつけの医者と同じように、自分にとって専属のカウンセラーを持ち、いつでも相談できる環境にしておくことが当たり前になっています。

 

それはストレスや悩みを感じる前、問題が起きる前にカウンセラーに相談し、対処するメリットを十分に理解しているからです。

 

つまり悩みや苦しみで辛いと認知する前の早い段階で対処してしまうことが、悩みや苦しみで辛いと認知してからカウンセラーに話を聞いてもらうより、はるかに心が楽でなおかつ解決も早いのです。

 

ここでは専属のカウンセラーを持ち、心理カウンセリングを受ければ良いという考え方を推奨しているわけではありません。

 

でもかかりつけの医者と同じく、心から信頼できるかかりつけのカウンセラーを見つけていつでも相談できる環境にしておくと、安心な上に精神的に楽ですよね?

【メリット②】自分の意識や考え方が変わり精神的に強くなれる


また2つ目のメリットとしては、心理カウンセリングを受けてみると、徐々にですが自分の意識が大きく変わります。

 

自分にとっての悩みや問題の大小は、人によってまったく変わってきます。

他人からすれば小さく見えるような悩みや問題でも、本人にとってはとても大きいものなのです。

 

その尺度は自分でしか分からないものですよね?

 

でも心理カウンセリングを受けてみると、ものごとの目線や角度を変えて、今までとは違う考えで周りを見れるようになります。

 

そして自分を見つめ直し、自分というものの存在を知り、考え方を変え、悩みや問題を自分の力で解決していけるのです。

 

一度でもそういった考え方を持てるようになれば、今まで抱えていた悩みや苦しみが軽く感じられるようになったり、辛いと感じていたストレスや問題に対して精神的に強くなれるというメリットもあります。

【メリット③】自分自身をコントロールし明るい未来をイメージできるようになる


そして3つ目のメリットとしては、心理カウンセリングを受けると、明るい未来を自分自身でイメージできるようになり、少しずつ徐々に受ける回数を減らしても、精神的に安定した生活を送れるようになる(力強い人生を送れる)という素晴らしいメリットです。

 

人は生きていれば色々な経験があります。

 

カウンセラーに相談し話し合い、気持ちが楽になったり悩みや問題を解決したとしても、未来にはまた違う悩みや問題が起こるかも知れません。

 

いや必ず起こると言っても過言ではありません。

 

そんな時に、「どう対処していけばすぐに解決できるか?」をすでに知っているので、以前のようにずっと悩んだり苦しんだりするような状況にはなりません。

 

つまり「心の鎧(よろい)」を纏(まと)えるというメリットでもあります。

 

また誰かに相談しなくても、自分の心をコントロールできる力を身に付けられるというのも、とても大きなメリットと言えます。

デメリットを十分に理解して相性の良いカウンセラーを探すのがベスト


反対に心理カウンセリングを受ける際に起きてしまうデメリットもあります。

 

デメリット部分も自分自身でしっかり理解して、カウンセリングを受ける判断材料にすることがベストです。

 

それでは続けて2つのデメリットを紹介していきます。

【デメリット①】医療保険(保険証)の対象にならないため費用が高額になる


まず1番に考えられるのは料金の問題です。

 

カウンセラーは医者ではありません。

従って心理カウンセリングを受けるのに医療保険(保険証)などは対象になりません。

また国や自治体で運営している無料相談や無料ヘルスケアは、税金によって予算を組まれているケースがほとんどです。

 

それらの無料相談や無料ヘルスケアとは違って、民間会社(法人)として運営している所がほとんどなので、サービス料金は実費としてどうしても必要になります。

 

経済的に厳しい場合は、専門家のカウンセラーに相談することが金銭面で大きなデメリットとなってしまうでしょう。

 

そういった場合は金銭的に無理をせずに、国や自治体で運営している無料相談や無料ヘルスケアを有効に活用しましょう。

【デメリット②】相性の合わないカウンセラーと出会ってしまうと悩みや問題を解決できない


そしてもう1つのデメリットとしては、相性の合わないカウンセラーと出会ってしまう(遭遇してしまう)ケースです。

 

カウンセラーももちろん人間ですから、相性が合う合わないというのは必ずあります。

 

そんな時1番ダメージが大きいのは、悩みや問題を解決したいと勇気を出して相談してきたクライアントです。

 

カウンセラーとの相性が合わなければ、解決できるものも解決できない結果になるというケースもあるのです。

 

これでは心理カウンセリングの意味はありません。

 

こういったデメリットを回避するためには、信頼のおける無料ヘルスケアや無料相談できる自治体を探し、自分のかかりつけのカウンセラーを探しておくのが大切です。

 

またカウンセラーと話をして相性が合わないと感じたら、我慢したり自分が悪いなんて絶対に考えてはいけません。

 

あなたにピッタリ合ったカウンセラーは必ず存在しています。

 

そんな時は、自分に合ったカウンセラーをまた探すようにするなど、問題を最小限に抑える工夫が必要です。

 

心理カウンセリングには相性も重要だと認識することが必要です。

デメリットを十分に理解して相性の良いカウンセラーを探すのがベストです。

まとめ

カウンセリング方法を丁寧に説明する女性カウンセラー
本来カウンセリングの目的は、カウンセラーがクライアントへ積極的にアドバイスするだけのものではありません。

 

カウンセラーとのコミュニケーションを通じて、クライアントが抱える悩みや問題に対する考え方や捉え方、現在の状況になってしまった原因などを一緒に考え見つけ出していくものです。

 

その先に悩みや問題に対する気付きや理解を深め、クライアント自身がより良い方向に歩み出せるようサポートしていくことが基本となります。

 

もちろんカウンセリングを受けることで、今まで知ることもなかった新しい自分を発見したり、自分の感情をコントロールできるようになるなどメリットはたくさんあります。

 

しかしメリットだけではなくデメリットもあるということを十分に理解した上で、今回紹介した3つのメリットと2つのデメリットを参考にしてカウンセリングへの理解を深めていってください。