クライアントから様々な悩みや問題を相談される女性カウンセラー
公開日:2020年12月16日/更新日:2024年11月28日
監修:遠藤まなみ(代表カウンセラー)

クライアントがカウンセリングを受けた相談事例をご紹介します


人間関係をはじめとした対人関係の問題、またうつ病や依存症、共依存、症候群、障害といった脳が関係する病気、そして恋愛や結婚など、人は様々な心の悩みや問題を抱えています。

 

そういった心の悩みや問題を抱えた人がカウンセリングを受けた相談事例をご紹介します。

あなたにとって解決のきっかけになれば幸いです。


人間関係

人間関係で悩んでいる女性

人は物心つく頃(一般的に幼稚園児)から、幼稚園、小中高、大学、社会人といったように家族以外の人間との集団生活を経験していきます。ところが多くの人が他人と関わる時に「つい緊張してしまう」「思ったように話ができない」「親密な関係を築けない」「どう思われているか不安」といったことがストレスとなり、それが長年の悩みの原因になっている実態があります。人間関係は、毎日の生活はもちろん人生の未来を左右する大きな問題となるため、人間関係が上手くいかない人は精神的に辛く憂鬱になりやすくなります。


夫婦関係

夫婦関係が悪く悩んでいる男女

運命的な出会いを経て、お互いにとって幸せな結婚を迎える日。この日は2人にとって最高のひとときであり、これからスタートする夫婦生活は期待とワクワクでいっぱいです。ところが愛し合う2人が結婚したのをピークに、それから夫婦関係が悪化してしまうというケースはよくある話です。確かにもともとは赤の他人だった男女が一緒になり共に生活していくわけですから、考え方や意見の違いが出てくるのはごく自然なことです。ただ夫婦関係が悪化しないようにお互いが寄り添っていくのが夫婦生活ですが、一度悪化してしまった夫婦関係を改善していくのはとても厳しく、離婚という最終結果になってしまうことが多いのが実情です。


発達障害

発達障害で職場に馴染めず悩んでいる女性社員

発達障害を持つ人は脳発達のアンバランスさを抱えて成長するケースが多く、症状自体が子供の頃に発現したとしても、ある程度の知的能力があるためそのアンバランスさをカバーして問題に気づかれずに大人になっていく場合があります。ところが大人になって就職すると、そこで求められる仕事や人間関係が複雑になり、コミュニケーションも取れないことが問題となり社会生活が困難になってしまいます。近年、発達障害という言葉にふれる機会が増えていますが、発達障害の正しい定義とはどんなものなのでしょうか?


共依存

共依存の関係性に陥ってしまい長年悩み苦しんでいる夫婦

「人に必要とされている」というのは、人が生きていくうえでとても大切なことです。また人に必要とされることで得られる充実感は、人生の生き甲斐となることも多く、生きることに勇気を持てる素晴らしいものです。ところがこの心理が過剰になることで、共依存の関係に陥ってしまうケースがあります。共依存症の怖いところは、一方で「あなたのため」と言いつつ相手を支配しようとしていること、またもう一方では「してくれている」という甘えから相手の機嫌ばかりに気を取られてしまうこと、これらを双方が無自覚でやってしまっているということです。


依存症

夫のニコチン依存症で悩んでいるシニア夫婦の妻

人が生きていくうえで「嗜(たしな)む」という行為は、人生を豊かにしていくうえでとても大切なことです。たとえばお酒やタバコ、ギャンブルなども「嗜む程度が良い」とされています。ところが嗜むという枠を大きく超えて、やめたいと思ってもやめられない状態、つまり「依存症」に陥ってしまうケースがあります。また依存症は大きく2つに分類することができ、ひとつは「物質依存」で、もうひとつは「プロセス依存」になります。物質依存は、たとえばお酒やタバコ、薬物、カフェインなど、物質そのものに依存するもので、プロセス依存はギャンブル、買い物、万引、暴力、セックス、ゲームなど、その行為によって快楽を得るため何度もそうした行為を続けてしまいます。


アスペルガー症候群

アスペルガー症候群が原因でコミュニケーションが取れず、人間関係を上手く築けない女性

アスペルガー症候群とは発達障害の一種で、コミュニケーションが必要な対人関係が苦手だったり、ひとつの事柄に興味・関心が限定され、こだわりも強いという特性があるなど、生まれつき持ってしまう脳機能障害です。また予想外の事態が起こるとパニックになり、柔軟な対応ができないというケースも多く見られます。具体的には「社会性の不足」「言語コミュニケーションの不足」「想像力の不足」が挙げられます。アスペルガー症候群については、これまで自閉症、広汎性発達障害などの色々な名称で呼ばれていましたが、2013年のアメリカ精神医学回(APA)の診断基準の発表以降は「自閉症スペクトラム症」としてまとめて表現されるようになっています。


家族問題

とても仲の良さそうな家族に見えるが、実際は様々な問題を抱えている家族

現在、日本の家族や家庭は、歴史上最も様々な問題を抱えていると言えるでしょう。日本は第二次世界大戦後から目覚ましい経済発展を遂げ、世界でもトップクラスの最も進んだ情報化社会を築き上げてきました。ところがその社会状況を背景に、現代の家族には様々な問題が起こり、それらの問題と待ったなしで向き合わなくてはならない状態となっています。経済の低迷や女性の社会進出の影響もあり、共働き夫婦も増え、家族団らんの時間も少なくなり、子育てを代表とする家族機能の衰えが目立ちはじめています。そして親子間もしくは夫婦間の暴力や暴言、虐待、モラハラ、パワハラ、いじめ、過干渉、不登校などの問題、また嫁姑問題、兄弟姉妹問題、毒親問題、きょうだい児問題など、家族内のあらゆる角度からの問題が社会問題になりつつあります。


不安障害

不安障害で職場に馴染めず悩んでいる男性社員

人が毎日を生きていく中で、心配になったり不安になったりすることは誰にでもあることです。入学試験や就職、転職など人生において新しい環境に入っていく時は誰だって不安になります。不安を感じれば、心も体も硬直し緊張するので、できることなら不安を感じない生活をしたいと思うのが多くの人の正直な気持ちだと思われます。しかし不安を感じない生活というのはとても危険で、取り返しのつかない大失敗をしてしまう可能性があります。不安というものは人にとってありがたい「心のアラーム(警報機)」の役割を果たしてくれています。たとえば高い所に登ると、ほとんどの人が怖いと感じますが、これは動物として正常なことです。


統合失調症

統合失調症が発症し、大学生活に支障が出て悩んでいる女子大生

統合失調症とは原因がはっきりしない精神症状で、内因性精神疾患(精神障害)とも呼ばれる精神疾患のひとつです。およそ100人に1人がかかる頻度の高い病気で、決して特殊な病気ではありません。考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続き、幻覚や妄想、思考障害、喜怒哀楽がなくなる、意欲がなくなる、自分の世界に閉じこもる、記憶力や注意力、集中力、判断力の低下といった症状が見られます。日常生活においても障害となることが多く、その行動や言動から「常識がない」「社会性がない」「気配りができない」「怠けている」などと誤解され、人間関係において悪い影響が出てしまうことは少なくありません。


うつ病

うつ病が発症し、会社の業務に支障が出て悩んでいる男性社員

近年、精神疾患より医療機関にかかる患者数は大幅に上昇しており、平成29年では400万人を超えるというデータが出ています。中でもうつ病に関しては著しい増加がみられ、同じく平成29年では130万人に近い人がうつ病と診断されています。うつ病は、楽しくない、何もやる気が起きない、気分が強く落ち込み憂うつになるといった精神的な症状の他、体がだるい、疲れやすい、眠れない、食欲がないといった身体的な症状が現れることがある脳の病気です。日常生活の中で気分が憂うつになったり、心が落ち込んだりすることは誰にでも経験があることです。また人間関係が思うようにいかず悩んだり、仕事や試験で失敗してしまったり、愛情を注いでいたペットや大切な人との別れが原因で、辛く悲しい気持ちになるのも誰もが経験する感情です。


恋愛問題

恋愛中の彼氏との交際で悩んでいる20代の女性

人は生きていく上で様々な人との出会いがあります。それは家族から始まり、学生時代での出会い、社会人になってからの出会い、趣味や習い事などプライベートでの出会いなど数多くの出会いを経験していきます。そんな出会いの中で人を好きになり、恋が芽生えて想いを寄せ、親密な関係を構築したいと思うのは、もともと人間に備わっている愛の欲求です。ところが人は恋愛すると、必ずと言っていいほど様々な問題が起こります。恋愛問題とは恋愛中に起こる様々なトラブル全般のことです。恋愛中に起こる小さなトラブルを放置することで重大な問題に発展する可能性は非常に高くなり、以前は気になることもなかったような些細な問題でも、後になって取り返しのつかないくらい大きくなってしまうケースも見られます。