クライアントにとって最適なカウンセリング方法を考えている女性カウンセラー

カウンセリングで一般的に使われる方法

カウンセリングでは、クライアントの問題や悩みに合わせ多くの種類の手法や技法を使います。

 

またカウンセラーは、クライアントが抱えている問題の内容やニーズに応じて、一番ベストなカウンセリング手法を組み合わせてメンタルケアを進めていきます。

 

これより問題解決型カウンセリングや統合的カウンセリングといった、クラアントにとって役に立つカウンセリング手法や技法を簡潔に紹介します。

 

認知行動療法

さまざまな精神疾患の治療に効果的とされている心理療法のひとつです。

 

クライアントの思考や行動のクセを把握し、それを元に自分の認知や行動パターンを整理して生活や仕事におけるストレスを減らしていく方法です。

 

同じ経験をしても、悲観的(ネガティブ)になってしまう考え方のクセを、楽観的(ポジティブ)側にしていくことが目的です。

 

イメージ療法

イメージ療法は、不安や恐れ、心配事といったマイナスのイメージが頭に浮かんでしまい、精神的に不安定になってしまった状態に対して、イメージを転換してプラスのイメージにするための心理療法です。

 

イメージを転換する練習を繰り返し、身に付けることで、クライアント自身が自分で感情コントロールができるようになります。

 

将来の自分の未来像、どんな暮らしや生き方をしたいのかなどイメージすることで、希望を持ち、今後の目標計画などを見えやすくすることが目的です。

 

なりたい自分に対しての目標達成と、自信を回復させるためのカウンセリング方法です。

 

来談者中心療法

臨床紳士学者ロジャーズによって創始された心理療法です。

 

来談者中心療法は、カウンセラーとクライアントが対等な立場に立ち、クライアントが抱えている問題や悩みに対し共感的に理解していく方法です。

 

カウンセラーはクライアントの問題や悩みに対し、分析や解釈、指導を行わないというスタイルです。

 

クライアントの自己決定能力に大きな信頼をおき、成長的な変位によって問題や悩みを乗り越えていくことが目的です。

 

自我状態療法

自我状態療法(Ego State Therapy)は、アメリカの心理学者であるジョン・G・ワトキンス(Jojn G.Watkins)によって考案された心理療法です。

 

自分の中に存在している様々な自分(明るい自分、怒っている自分、恐れている自分、深く傷ついている自分、泣いている自分など)が家族を構成しているという設定で、それらのすべての自分と向かい合い、声に耳を傾けながら葛藤の解決や人としての成長を試みていくことが目的です。

 

主に自我の葛藤解決や複雑性PTSDなどの広い範囲で役立てることができるカウンセリング方法です。

 

ホログラフィートーク

ホログラフィートークは、嶺輝子先生が考案した心理療法で、手法的には軽催眠下のトランスワークや自我状態療法の一種とされています。

 

クライアント自身が、感情や身体に起こる症状の意味を読み取り、自らの力で解決し、自らを癒やすという流れのプロセスを、カウンセラーがお手伝いする形で援助しながら進めていく方法です。

 

それにより、クライアント自身だけでは解決できなかった過去の問題やトラウマを、ひとつずつ解消していくことが目的です。

 

主に過去のトラウマやPTSD、複雑性PTSDといった、長期間に渡る心の問題に幅広く使うことができるカウンセリング方法です。

 

解決志向アプローチ

解決志向ブリーフセラピー)とも呼ばれる、アメリカのBFTC(Brief Family Therapy Center)で研究・開発された心理療法です。

 

解決志向アプローチは根本的に「問題」と「解決」は関係ないという考え方で、問題は解決する必要はないという形でカウンセリングを進めていく方法です。

 

問題の原因を探るのではなく、

  • 自分にとってうまくいっていることをそのまま継続する。
  • 自分にとってうまくいってないことはやめて、他に違う行動を起こす。
  • 自分にとってうまくいくまで、色々な行動アクションを試してみる。

 

この3大原則を元に、うまくいったときのことをきちんと評価し、自分のとって良い状態を繰り返し行い、クライアントの潜在的な力を引き出すことで問題経血をしていくことが目的です。

 

EMDR

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)は「眼球運動による脱感作と再処理方」と呼ばれ、特にPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対してエビデンスのある心理療法でWHO(世界保健機構)でも推奨されているカウンセリング方法です。

 

脳を直接的に刺激し、脳が本来持っている情報処理のプロセスを活性化することができます。

 

それにより、過去の体験や苦痛な記憶からのストレスを減少・除去させるほか、自己の見方の改善、身体的苦痛から開放させていくことが目的です。

 

懸念される点として、マインドコントロールや洗脳といったネガティブな部分がクローズアップされてしまうケースがありますが、EMDRはクライアントの脳本来の力を引き出すだけなので、そういった心配はまったくありません。

 

箱庭療法

箱庭療法は、ロンドンの小児科医M・ローエンフェルトとスイスの心理学者Dカルフによって考案された心理療法です。

 

砂の入った箱の中に、人や動物、植物、建物、乗り物などのミニチュアのおもちゃを置き、何かを表現したり遊んだりしながら自分だけの小さな世界を築き上げていきます。

 

それにより、自分でも気が付かなかった心の動きや表現などを読み取り、カウンセラーと話し合いながら心の問題を少しずつ解消していくのが目的です。

 

自己啓発の目的だけでなく、神経症や心身症、またパーソナリティ障害などに見られる心理的な問題など幅広く用いられるカウンセリング方法です。

 

芸術療法

芸術療法はアートセラピーとも呼ばれ、絵画療法、箱庭療法、造形療法、音楽療法、心理劇、舞踏療法、詩歌療法、コラージュ療法といった多彩な技法の総称です。

 

言語だけでは説明できないクライアントの世界観や感情といったものを、音楽や絵画、ダンスなどの表現によって理解して問題解決の糸口を探り出し、自己実現への道を切り開くことが目的です。

 

主にトラウマから開放されるために用いられる手法ですが、個人としても集団としても実施が可能で、子供から高齢者まで幅広く適応できるカウンセリング方法です。

 

思考場療法

思考場療法はTFT(Thought Field Therapy)療法とも呼ばれ、アメリカの心理学者ロジャー・キャラハン博士が考案した非主流科学の心理療法です。

 

鍼のツボを指でタッピングすることであらゆる心理的問題を改善させていく療法で、不安や恐怖、強迫、パニック、トラウマ、ストレス、うつ、依存などのネガティブ感情をリラックスさせることができます。

 

タッピングで思考場に信号を贈り、クライアントのネガティブな不快感を解消することで心理的問題を解決していくことが目的です。

 

思考場療法は、エビデンスのある治療法としてアメリカ政府のエビデンス登録期間(SAMHSA)にも登録されているカウンセリング方法です。