カウンセラーと話をする女性クライアント
公開日:2017年12月11日/更新日:2021年11月15日
監修:遠藤まなみ(代表カウンセラー)

あなたはどんなイメージをお持ちですか?

初めてのカウンセリングで緊張している女性クライアント
心理カウンセリングとは具体的にどういったものなのでしょうか?

 

単純にひと言で言ってもなんとなく漠然としていて、何かよく分からないというイメージがありますよね?

  • 心理カウンセリングと相談はどうちがうの?
  • カウンセラーと無料で相談できないの?
  • 心理的な話ばかりで逆に色々と疲れそう…

 

あなたはどんなイメージをお持ちでしょうか?

 

良いイメージをお持ちの方もいれば、悪いイメージをお持ちの方もいることでしょう。

 

カウンセリングとは、心理カウンセラーとしての専門知識やスキルを持ったカウンセラーとの対話により、相談者であるクライアントが抱える悩みや問題、困りごとの解決に向け、様々な手法を用いて導いていくプロセス全体のことを言います。

 

分かりやすく言えば、カウンセリングは「相談」や「助言」という意味で、心を扱う専門家であるカウンセラーがクライアントの心の悩みを聞き、問題を解決するための指導や助言を行うということになります。

広義のカウンセリングとは?

夫婦問題の相談を受けている女性カウンセラー
ではこれから、心理カウンセリングについて詳しく紹介していきますが、その前にひとつ質問があります。

 

実はカウンセリングには2種類あるというのをご存じでしょうか?

 

1つは「広義(こうぎ)のカウンセリング」といいます。

これは社会や経済、生活全般の分野において専門的な相談援助をする行為です。

 

分かりやすく言えば、学校、就職、法律、美容、結婚、ショッピングなど広い分野での相談や話し合いになります。

 

あなたの日常生活の中でもごく自然に良くあるものですよね?

 

たとえば美容室で髪型や長さ、カラーリングなどの話し合いをしたり、エステやマッサージなど、どこを中心に処置してもらうかをお店の方に相談するのも同じような言い方をします。

 

また学校の保健室の先生、会社の産業医、夫婦問題や遺産問題で弁護士に相談するのも同じような言い方をします。

 

そしてこれら広義(こうぎ)に共通しているのは、そのほとんどすべてが「無料」で相談できるというものです。

 

もちろん相談や話し合いをした後に契約が成立すれば料金が発生するものがありますが、それまでは一切お金がかかりません。

 

それが広義(こうぎ)の1番の特徴と言えます。

狭義のカウンセリングとは?

クライアントの悩みに的確にアドバイスする女性カウンセラー
そして2つ目は「狭義(きょうぎ)のカウンセリング」と言います。

 

これは心理的な学問を基盤とした知識と技能を用いて、クライアントに対し、精神的な相談援助や認知行動を行い、問題解決のための支援(心理・精神的ケア、コーチング、トレーニング、コミュニケーション)をする行為です。

 

この狭義(きょうぎ)が、心理カウンセラーがクライアントに提供するメンタルケアサービスの基本になります。

 

広義(こうぎ)と狭義(きょうぎ)では、同じ言葉や読み方でも意味はまったく違ってきます。

 

広義(こうぎ)側は契約成立のための相談であるのに対して、狭義(きょうぎ)側はクライアントが抱えている悩みや問題そのものを解決するための相談や心理・精神的ケアやサポートになります。

 

これを分かりやすく言えば、様々な悩みやトラブルで苦しんでいるクライアントに寄り添い、カウンセラーが一緒になって問題を改善・解決し、希望が持てる未来を見てもらうための「精神的な心の介護ケア」という行為を親身に提供するというものなのです。

 

そしてクライアントがこれからずっと幸せな人生を歩めるよう、考え方や生活習慣指導を含め総合的に支援していきます。

心理カウンセリングは人の心をケアしサポートすること


心理カウンセラーは人の心(クライアントの心)を扱います。

 

たとえば、病気や怪我などにより体の痛みや身体的問題が発生した場合は医学の力が必要になりますよね?

 

また脳の発達障害や行動障害などにおいても同じように精神医学の力が必要になります。

 

場合によっては入院や手術を行ったり、薬物の使用や通院の必要性が出てきます。

 

でも少しだけ考えてみてください。

 

人の心の悩みや苦しみは、どんな薬物を用いても完全に治すことは不可能です。

 

悩みや苦しみのために永遠に薬物に頼り続けるのは、あなたの大切な身体を傷つけているのと同じだと思いませんか?

 

そこで本当に必要となってくるのが心理・精神的ケア、クライアントの心を扱う心理カウンセリングなのです。

クライアントのコミュニケーション能力もアップさせる

コミュニケーションのディスカッションを行っている女性クライアントたち
そして心理・精神的ケア後の自立には、コミュニケーション能力の向上(スキルアップ)が必要となってきます。

 

カウンセラーはクライアントに対して、話を進めていく中で「こうしましょう」とか「こうしたら解決します」といった話はしません。

 

また心の悩みや苦しみに対して、問題解決への正しい答えをカウンセラーが一方的に出すのが正しい方法というわけではありません。

 

人によって悩みの深さや苦しみの重さはまったく違うものです。

 

クライアントが10人いれば、その悩みや問題すべてにおいて同じものはありません。

 

だからこそクライアント一人ひとりに寄り添った心理・精神的ケアが必要なのです。

 

様々な病気に対して、それと同じくらいの様々な改善処置の方法があるのと同じです。

ひと言で表現するなら「精神的な心の介護」

メンタルケアを受け心の悩みや問題から解放された笑顔の女性
心の悩みや問題で苦しでいる人は、心が複雑骨折しているのと同じようなものです。

 

そして心理カウンセリングは、その期間に使う松葉杖や車椅子と例えることができます。

 

これをひと言で表現するなら「精神的な心の介護(メンタルケア)」とも言えるでしょう。

 

心理カウンセラーは、この「精神的な心の介護-ケアスタイル」という考え方を真の基本理念として、様々な悩みやトラブルで苦しんでいるクライアントに寄り添うスタイルの心理・精神的ケアサービスを提供しています。

 

また、クライアントひとりひとりの状況や都合に合わせたコミュニケーションを心がけています。

 

もし心理カウンセリングを受けるということに抵抗があるとするなら、ぜひ他のお役立ちページも読んで頂くことをおすすめします。

 

心が前向きになるお手伝いができれば幸いです。