公開日:2017年12月11日/更新日:2024年11月6日
監修:遠藤まなみ(代表カウンセラー)
あなたが今抱えている悩みや問題は何ですか?
人が生きていく上で抱える心の悩みや問題は、決して単純なものではなく、自分を取り巻く様々な原因が重なった結果であると言えます。
あなたにとっての悩みや問題はどんなものでしょうか?
これから一般的な悩みや問題の原因を紹介していくので、まずは自分に当てはまるものなどセルフチェックしてみてください。
- 人間関係で生じている問題。
- 夫婦や恋人同士の間で起こる問題。
- 家族間で起こっている問題。
- 発達障害で社会生活が困難になる悩み。
- 共依存の関係から抜け出せない悩み。
- 物質依存、プロセス依存などの依存症問題。
- アスペルガー症候群による対人関係の悩み。
- 精神的不安、恐怖、不安障害の苦しみ。
- 統合失調症で起こる心と身体に大きな影響が出る悩み。
- 精神疾患やうつ病による精神的、身体的な症状。
- 恋愛や結婚、離婚に関わるトラブルや問題。
いかがでしたでしょうか?
自分が抱える悩みや問題に該当するものはあったでしょうか?
もちろん、人が抱える悩みや問題は人それぞれなので、挙げだせばキリがなく同じものはないと言えるでしょう。
自分の抱える悩みや問題を「大丈夫」だと放置していませんか?
もちろん、先ほど挙げたような悩みや問題を抱えていたとしても、
- 「今は精神的に安定しているから大丈夫」
- 「悩みや問題はあるけどなんとかやり過ごしているから大丈夫」
- 「放っておけば時間が解決してくれるから大丈夫」
- 「誰かに相談して解決するくらいなら苦労はしない」
- 「心理カウンセリングを受けることに抵抗がある」
- 「心理カウンセラーに相談しても解決できるとは思えない」
といったような考えを持つ人は非常に多く、結局は何もしないまま時間だけが経過する状態が多いと言えます。
でもこれらの考え方はとても危険で、現状の悩みや問題を放置することで、残念ながら心や身体が悪化してしまう可能性が高くなります。
心や身体が自分の抱える悩みや問題に耐えられなくなり、心身に様々な症状が出てしまう前に、心理カウンセリングを受け始めることをおすすめします。
なぜなら、精神面の辛さや苦しみが悪化してからでは、その時点からのメンタルケアが必要となり、もともとの悩みや問題の根本的な解決までに時間がかかってしまうからです。
心理カウンセリングを受けることにどんなイメージをお持ちですか?
心理カウンセリングや心理セラピーといった言葉を聞くと、
- 心が弱い人が受けるもの。
- 精神科や診療内科に通っている人が受けるもの。
- 心身ともに限界が来てから相談するもの。
- 見知らぬ心理カウンセラーに相談するのは抵抗がある。
- 身近な人に心理カウンセリングを受けたことを知られたくない。
というイメージを持ってしまうかも知れません。
またカウンセラーに相談してみようかな?と思っても、
- 「いやいや自分にはまだ必要ないだろう」
- 「本当に効果があるのだろうか心配だ」
- 「ひと目が気になるからやっぱりやめよう」
- 「相談しても悩みや問題を解決できるか不安だ」
- 「何をどう話していいか分からないし恥ずかしい」
と考えてしまったとしても決して珍しくありません。
それはつまり、自分にとってカウンセラーに相談したりコンタクトを取るタイミングがよく分かっていないという状況になります。
心理カウンセリングの最先端であるアメリカや欧州諸国では、カウンセラーに相談するという行為は、ただ単純に「心の調子を整える」というスタンスで気軽に受けているので、抵抗などはなくとても敷居が低い環境です。
ほとんどの人が「もっと早く相談すれば良かった」「勇気を出して一歩踏み出せた」
専門家であるカウンセラーに、様々な悩みや抱えている問題を打明けることにはたくさんのメリットがあります。
そしてカウンセラーに色々と相談することでクライアントの未来が大きく変わるという事実は、心理学の最先端であるアメリカや欧州諸国ではすでに証明されているのです。
ではどんなタイミングで心理カウンセラーにコンタクトを取ったり、相談したりするのが効果的なのでしょうか?
心理カウンセラーにご相談される方の多くが、
というパターンが非常に多いのです。
カウンセラーに相談する方の中には、すでに診療内科や精神科に通っている方、また何年も薬物でのケアをし続けていた方、さらに本当に自分の限界まで追い詰めて、まともに話さえできなくなってしまった方もいます。
そんな方々がカウンセラーに相談し悩みや問題をすべて打ち明け、心理カウンセリングが終わったあとに必ず言う言葉があります。
それは、
という言葉です。
また、
という言葉も多いです。
でもそんな方々に共通して言えるのは「頑張りやさん」という事実です。
これはとても素晴らしいと称賛されるのかも知れませんが、自分でコントロールできないほど心が壊れてしまってはまったく意味がありません。
人生とは、人と人とが協力しあいながら生きていくものです。
自分自身が精神的に辛い、苦しいと感じる時は人生にとってのピンチなのかも知れません。
しかしそんな時は、絶対に自分を責めず、身近に信頼できる誰かに素直にありのままを相談することが最大の解決方法なのです。
心理カウンセリングを受けるタイミングは「心のシグナル」に気が付いた時
あなたには「心のシグナル」に気が付いていますか?
心や身体はとても正直ですが、ひょっとしたらあなた自身は「心のシグナル」に気が付いていないのかも知れません。
以下の8つのリストのうち、自分が該当するものがあるかどうかセルフチェックしてみましょう。
- 最近寝付けが悪くあまり眠れていない。
- 朝目覚めても何もしたくない、動きたくない。
- 職場や学校でのミスや出来事をよく思い出してしまう。
- 自分が何をやっているのか判断しにくくなってしまう。
- 食欲がなかったり、逆に食べ過ぎて嘔吐してしまう。
- 悩みや問題をなんとか自分で解決できるかも?
- 心理カウンセリングに相談するほどではないかも?
- カウンセラーに相談するのはちょっと恥ずかしい。
いかがでしたか?
あなたにとっての「心のシグナル」に該当するものはありましたか?
これらのうち1つでも該当するものがあった時、実は心理カウンセラーにコンタクトを取り相談するベストなタイミングなのです。
何かひとつが該当しているとしたら、それは精神面が健全な状態ではなくすでに何らかの異常が出始めている状況です。
「頑張りやさんの自分」を見つめ直して、心理カウンセラーに相談してみることをおすすめします。
「精神的な我慢」は自分で自分を痛めつけている行為です
「頑張りやさん」は特に、このような状態に該当していたとしても自分でなんとか頑張ろうとするのです。
なぜなら「頑張りやさん」は多少無理しても頑張るのを生き甲斐に感じている人が多いからです。
そしてその無理の積み重ねが職場や学校、そして家族や友人、夫婦や恋人といった人間関係にも大きく影響してくるのです。
その結果、今までに感じるはずのなかった「倦怠感」「孤独感」「精神的不安」「恐怖」「生き辛さ」を抱え苦しむようになってしまうのです。
心理カウンセラーに相談に来られる方は、ほとんどが「頑張りやさん」で、限界まで頑張り続けて、ついに限界が来て「倦怠感」「孤独感」「精神的不安」「恐怖」「生き辛さ」を抱えてしまったケースがほとんどです。
でもそんな状態にまで至ってしまっては、問題の解決に時間がかかってしまう場合が多くなります。
心理カウンセリングを受ける適切なタイミングを見つけて、本当に苦しくなってしまう前にカウンセラーに相談してみましょう。
もちろん「精神的な我慢」は絶対にしないことです。
なぜならその行為は自分で自分を痛めつけているに他ならないからです。
ここでは心理カウンセリングを受けるタイミングについて紹介しました。
あなたにとって何かのお役に立てれば幸いです。