恋愛できないINFJの女性
公開日:2024年4月20日/更新日:2024年4月20日
監修:遠藤まなみ(代表カウンセラー)

INFPとは!?内向的で直観的、非常に共感的、また流動的な思考を持った創造豊かで情熱的な性格の人!


INFPとは、アメリカで開発された性格の分析ツールで、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標(MBTI, Myers-Briggs Type Indicator)における16種類の性格タイプのひとつです。

 

またINFPは、主な特徴の頭文字4文字を取った略称です。

その詳細を以下に記載します。

  1. I(内向性、Introversion):内向的な性格で自分の内面世界と感情を重視する傾向がある。一般には、大勢の中よりも少人数での関わり(表面的な交流よりも意味のある人間関係)を好む。
  2. N(直観、iNtuition):細かいデータや事実よりも、全体的なコンセプトやアイディアを捉える能力が高い。物事の背後にある意味や可能性を直感で感じ取ることが多い。
  3. F(感情、Feeling):個人の価値観や感情を最優先に考え、それに伴った決断を下す傾向がある。対人関係では、自分の感情や価値観にとても誠実で、他人の感情にも深い共感を示す。
  4. P(認知、Perceiving):物事に対して柔軟なアプローチを好み、予定を立てるよりもその場の流れや直感に従うことを重視する。計画を決めるよりも、広い選択肢を持ち、自由で自発的な可能性を探求するような行動を取ることを好む。

 

一般的にINFPのタイプは「Mediator(仲介者、メディエーター)」と呼ばれていますが、日本のサイトでは「調停者」と訳されることもあります。

 

この違いは、翻訳や文化的な解釈の違いによるものです。

 

INFPがどんな人を分かりやすく表現すると、内向的で直観的、外向的な優しさより内向的な深い共感を持ち、人の喜びや苦しみを自分のものとして感じ取ることができる感受性の高い優しい性格の人です。

 

通常、静かで控えめな存在ですが、個人的には非常に強い内面の価値観と理想を持っていることが多いと言われています。

 

さらに感受性は非常に高く情熱的であるため、人の感情に深く共感し理解しようとします。

 

自然と周囲の調和を重んじ、思いやりがあり、どんな問題においても平和的な解決を求めることをいつも心掛けている。

 

INFPはそんな特性を持った人のことを指します。

 

 

恋愛におけるINFPの特徴と傾向をセルフカウンセリングで自己分析してみよう!


INFPは一般的に「まともな恋愛ができない」と言われていますが、はたしてそれは本当でしょうか?

 

この記事を読んでいるあなたは、かなりの高確率で恋愛に関する悩みや問題を抱えていると思われます。

 

まずはINFPが抱える悩みを10個ピックアップしているので、自分が同じようなケースに当てはまるかセルフカウンセリングしてみてください。

  1. 非常に強い理想主義的な性格を持っているため、もちろん恋愛においても高い理想を抱きがち(夢見がち)です。特にSNSや映画、ドラマなどのメディアに描かれるロマンチックな関係や完璧なパートナー像に強く影響を受けている。
  2. 自分の内面的な価値観や趣味、興味を完全に共有し、深く理解し合える理想のパートナーを強く求めます。同じ価値観を持つ人と出会うことがあっても、自分の持つ理想と現実のチャップに直面すると、恋愛関係が始まる前に終わってしまうケースが多い。
  3. パートナーとの意見の不一致や口論などが起きた場合、自分の感情や考えを的確に伝えることが難しいと感じてしまう。心の中では分かっているが、それを言葉にできず結果としてパートナーから誤解され関係が終わってしまうことが多い。
  4. 人間関係、特にパートナーに対して心を開くことに対する深い恐怖心を持っている。自分を完全にさらけ出した後に、相手から拒絶されたり傷つけられたりすることを極度に恐れている。過去の経験や自己防衛のメカニズムからそのような傾向になっているケースが多い。
  5. 恋人や友人、家族といった身近な人の問題に深く共感し、それらを解決しようと自分の時間やリソース(自分の物、お金、立場など)を過剰に提供してしまう。自分でも分かってはいるが、過度の共感と自己犠牲の性格が必要以上のエネルギーを消耗させ、結果として心身のバランスを崩してしまっている。
  6. 内向的な性格と高い理想が、新しい恋愛関係を始める際に直面する不安や困難のハードルを上げている。たとえばパーティーや社会的な集まりに参加しても、自分から積極的に声をかけたりアプローチしたりするのが苦手で、新しい関係を築くチャンスを逃しているケースが多い。
  7. 実際に出会うきっけかがあったとしても、最優先されるべきことは自分が定める厳しい理想基準。実際に友人からの紹介や趣味のクラブなどで出会った人でも、理想と現実のギャップを感じることが多く、結局は「自分には合わない」と感じがっかりしてしまうケースが多い。
  8. ライフイベント(受験、就職、転職、引っ越し、結婚など)の変化に対して強い不安や抵抗感を感じる。特に恋愛関係の公式化(交際を公にする、同棲を始めるなど)というステップを踏み出すことにも強い不安を感じることがある。またパートナーからの突デートや、旅行の場所や時間の急な変更、本来なら喜ばしいとされるサプライズもストレスの原因になる。
  9. 恋愛関係のあるパートナーに対しても、自分の理想とする高い道徳的、精神的な価値観を持って欲しいと期待している。たとえばパートナーの小さな行動や言葉においても、自分の理想と現実が一致しないと大きなストレスや不満を感じ大きな問題だと捉えてしまう。失望感や挫折感を感じ、自分から関係を終わらせてしまうケースも多い。
  10. パートナーをはじめ人との交流において、共感や理解を通じた深いつながりを重視しているため、表面的な会話や社交的な振る舞いに満足できない。そういった場面を体験することで「自分は周りの人と異なる人間」と感じ、強烈な孤独感や疎外感を感じてしまうケースが多い。

 

いかがでしたか?

自分に当てはまる項目はどれくらいありましたか?

 

当てはまる項目が4つ以上ある場合はINFPに該当する可能性が高いです。

 

ただし上記のセルフカウンセリングの結果は確信的なものではなく、現在においてもそれらの信頼性や妥当性についての研究や立証は継続しています。

 

従ってこれらの結果はあくまで参考程度に捉えて頂けると幸いです。

 

 

「理想と現実のギャップに対する深い失望」「内向的性格で夢見がちな理想主義」「敏感すぎる感受性と直観」!?なぜINFPは「まともな恋愛ができない」と言われてしまうのか!?


INFPは恋愛において深いつながりを求める一方で、理想と現実のギャップに苦しむことがあります。

 

そもそもINFPの恋愛問題は、基本的に内向的な性格であると同時に極めて理想主義であり、豊かな内面世界と感情を持つこと、そして相手に対して高い理想と期待を抱く傾向があることが原因です。

 

また、恋愛においてINFPの性格タイプの人が選びがちなパートナーのタイプは、INFPの内向性、深い感情、豊かな想像力、倫理的な価値観などの特性に共鳴する人であることが多くなります。

 

INFPが恋人に選びがちな相手の条件としては、

  1. 共感力が高いこと:自分の感情を深く理解し、共感してくれる人を強く求める。複雑な感情や考えを受け止めてもらうことで安心感を得られす。
  2. オープンマインドであること:新しいアイディアや異なる視点に対して好奇心旺盛なため、自分の考えを尊重してくれる人を求める。パートナーがオープンであること(異議を唱えない)がベスト。
  3. 価値観を共有できること:自分の価値観や信念にとても忠実であるため、これらを共有できるパートナーを重視している。倫理的な価値観、人生の目標、深い信念などを共有することで、深い精神的なつながりを感じる。
  4. 創造的であること:幻術的な感性や創造性を重んじるため、創造的な活動に熱い情熱を持つようなパートナーに惹かれる。想像力を刺激することで、共に芸術的な活動を楽しむことができる。
  5. 精神的に自立していること:独立心が強く、自分自身の空間や時間ととても大切にするため、相手も精神的に自立し、お互いの個性や独立性を尊重できるようなパートナーを求める。依存関係ではなく対等な関係を築くことがベスト。
  6. 冒険心があること:新しい経験や冒険に対する好奇心が旺盛なので、相手に対しても同じように冒険心があるパートナーを求める傾向がある。一緒に新しい場所を探索したり、未知の体験を共有することがベスト。
  7. 誠実さがあること:すべてにおいて真実と誠実さを非常に重要視しているため、常に誠実で信頼できるパートナー像を強く求める。安心感を与えてくれることが、健全な恋愛関係の基盤となる。
  8. 忍耐力があること:自分の複雑な考え方や感情を受け入れ、サポートし、安定した関係を築いてくれる忍耐力のある相手を求める傾向がある。安定したメンタルで自分を支えてくれるパートナーがベスト。

といった8つが挙げられます。

 

これらの条件はINFPが恋愛関係で重視しているポイントとなりますが、もちろん一般的な傾向として挙げているので、個人個人によってのそれぞれの強弱やバランスの偏りはあります。

 

 

INFPの人が恋愛できない3つの理由とは!?セルフカウンセリングであなたの恋愛傾向タイプを自己分析してみよう! !


それではINFPの人が恋愛できない理由を、大きく分類した3つに分けて紹介します。

 

自分に当てはまる項目があるか、セルフカウンセリングしながらじっくりと読み進めてみてください。

 

【理由①】高い理想と大きな失望感


INFPは理想主義者であることから、理想的な恋愛やパートナーのイメージを心の中で描く傾向があります。

 

例えば、彼氏候補や彼女候補となる相手に対して、強い理想を持つことは魅力的で素晴らしいことですが、現実の人間関係が自分の理想やイメージに満たない場合、そのギャップから大きな失望感を抱いてしまうケースが多く見られます。

 

相手に対する具体的な理想像を挙げると、

  • 感情的な繋がり:創作物の共有(詩、絵、音楽など)、またサインやジェスチャー(アイコンタクト、手を握る、ハグ、励ましの言葉など)が自然とできる。
  • 共感と理解:長時間の会話(お互いの夢、恐れ、過去の経験、未来の希望など)、悩みや関心事を語り合うことなど、お互いの感情や価値観を理解し合うことができる。
  • 独創性と創造性:独創的なアイデアや趣味、芸術への情熱があり、共に成長しながら刺激し合える人。
  • 誠実性と信頼性:正直で一貫した行動ができる人。秘密や偽りのない関係を築き安心化を得られる人。
  • 自己成長と自己実現:自分自身の個人的な成長と自己実現を重視できる人。またお互いの成長を支え合い、一緒に発展できる人。

といったものが挙げられます。

 

一見、とても高い条件(堅苦しい、選り好みが激しい)のように感じるかも知れませんが、実際に世の中には上記に挙げたようなものを備えている人は沢山いると思われます。

 

しかし恋愛とは、お互いの好みや合意、そしてタイミングが合って成立するものです。

自分がいくら相手に求めても、相手が自分を求めてくれるかは別の問題です。

 

もちろん恋愛が上手に進行するケースもありますが、相手に対する理想的なパートナー像が非常に厳しく設定されていることが原因で、現実の世界での恋愛関係をより困難にし、結果として上手くいかないという結末を迎えることが多いようです。

 

【理由②】深い愛情による自己犠牲


INFPには、相手への深い配慮から生じる強い共感性と自己犠牲の傾向があります。

 

そもそもの性格が愛情深く、思いやりがあり、相手の幸福を自分の幸福と同じくらい、時にはそれ以上に重視する特性を持っています。

 

そのため、恋愛においては複雑な課題や問題を生み出してしまうことがあります。

 

日常のあるある事例を挙げると、

  • パートナーがスポーツ観戦好きで、自分はそれほど興味がなくても、関係を円滑に保つために一緒に観戦して楽しんでいるふりをする。
  • パートナーが出かけたいと言えば、自分の体調が悪かったとしても、相手の要求や願いを優先し同意してしまう。
  • パートナーが仕事や個人的な問題でストレスを抱えている時、自分の抱える問題を後回しにして相手の支えになろうとする。

といったものがあります。

 

INFPが恋愛関係で示す自己犠牲の傾向は、相手に対する共感と愛情の深さからくるものですが、その結果、こういった恋愛関係に疲弊や不満を引き起こしやすくなり、自分自身のニーズや幸福を犠牲にしてしまう可能性があります。

 

またこういった経験をして挫折しながらも自分を変えることが難しく、過去の辛い経験に囚われ、同じ失敗を繰り返すことがあります。

 

【理由③】内向的性格とコミュニケーション


INFPは内向的な性格であるため、感情や考えを言葉にすることが難しいと感じる傾向があります。

 

特に恋愛関係でのコミュニケーションにおいては、深い感情的な繋がりを求めますが、その願望を適切に表現することができないケースが多く見られます。

 

また自分の気持ちをオープンにすることが苦手であり、

  • 「仕事のストレスや人間関係の問題を抱えていても、自分の問題で相手を悩ませたくない」
  • 「無意識にため息(非言語的なサイン)をしてしまい、相手に誤解を与えてしまった」
  • 「相手に深く共感して欲しいが、どうしても素直に伝えられない」

といったようなコミュニケーション不足によって、相手との何気ないズレを生んでしまうことがあります。

 

これは相手が初対面の人であっても同様で、緊張や不安を感じることが多く、自分の心を開くまでに多くの時間が必要となります。

 

つまりINFPが持つ内向的性格が、人との新しい出会いや人間関係構築を難しくしている現状があります。

 

そしてこの状況は恋愛においても同じ仕組みで、

  • 恋愛関係の不安や悩みをパートナーに直接伝えられず、結果として曖昧な言葉で伝えてしまう。
  • パートナーの気持ちや反応を考えすぎてしまい、自分の感情や行動自体を調整してしまう。
  • 恋愛を継続させるために自己犠牲を選択し、自分の希望や意見を抑えてパートナーにすべて合わせてしまう。
  • パートナーに気持ちを伝えるタイミング(誕生日、記念日など)でも、気持ちを言葉や行動で示すことに躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
  • 長期間に渡って感情や考えを内に溜め込んだ結果、些細(ささい)なきっかけで感情が爆発しパートナーと別れてしまう。

といったように、言葉や行動をシンプルに伝えられない内向的な性格と、感情は豊かだがコミュニケーション能力の未熟さから、人間関係や恋愛構築に対して臆病になってしまう結果となってしまうのです。

 

 

「恋愛できないINFP」を卒業するにはどうすれば良い!?恋愛するのが楽しくなる「3つの改善方法」を徹底解説!!


恋愛できないINFPを卒業するにはどうすれば良いのでしょうか?

現時点で分かっていることは「今のままでは恋愛できないINFPのまま」ということです。

 

では、これから恋愛が楽しくなるアプローチ方法を大きく3つに分け解説していきます。

一つひとつの改善方法に対して強い意志でアプローチしていきましょう。

 

【改善方法①】理想と現実のギャップを受け入れ自己受容を深める


恋愛できないINFPを卒業するには、まず理想と現実のギャップに対する自己受容が必要です。

 

たとえば前述の「INFPが恋愛できない理由①」で挙げた、

  • 感情的な繋がりや創作物の共有。
  • 共感と理解、お互いの感情や価値観を理解し合う。
  • 独創性と創造性、共に成長しながら刺激し合う。
  • 誠実性と信頼性、秘密や偽りのない関係構築。
  • 自己成長と自己実現、お互いの成長を支え合う。

のような高い理想を満たしているパートナーは、現代社会においてほとんど存在していないといって良いでしょう。

 

ところがその高い理想と現実のギャップによって常に大きな失望感を抱いてしまうのです。

 

つまり相手に対するハードルを自らで高く設定してしまい、それが原因で自分自身を苦しめているのです。

 

ではどうすれば良いのでしょうか?

 

それは、INFPの人がしばしば直面する「理想と現実のギャップ」をできる限り縮小し、より現実的で満足の得られる恋愛関係を築くための「自己受容と理想のバランス調整」が必要です。

 

具体的には、

  1. 自分の価値を理解する:自己理解を深めるために日記をつけ、毎日の感情や出来事を詳しく記録する。「なぜ自分はこれに反応したのか?」「なぜ自分はそう感じたのか?」といったことを深く考え、自分自身の感情や反応のパターンを理解する。これにより自己受容が強化され、自分を責めることが少なくなります。
  2. 強みと弱みを受け入れる:自分の強みと弱みを紙に書き出し、まずは視覚的に認識する。強みに対しては活かす、また弱みに対しては改善が必要なのか、それとも受け入れるべきなのかを判断する。自分を知り、心の中を整理することで自信を持って恋愛に臨むことができます。
  3. 理想と現実のバランス設定:未来の恋愛パートナーに求める「条件リスト」を作成し、その中で譲れない点と柔軟に対応できそうな点を明確に分けてみる。またパートナーとの共通点や良い部分を見つけることを重視し、小さな違いや欠点は受け入れるように意識する。「理想を追求するスタイル」から「現実の中から良いものを見つけるスタイル」に変わることで、バランスの取れた良好な恋愛関係を築くことができます。
  4. 恋愛成功体験の記録と共有:恋愛における小さな成功(プレゼントしたら喜んでくれた、楽しいデートができたなど)や幸せを感じた瞬間(二人だけで共有できる楽しみがある、仕事が頑張れた、一緒に美味しいご飯を食べたなど)を記録する。またそれらを友人や家族と話題のひとつとして共有することでオープンな関係性を肯定的に捉えることができ、ポジティブな恋愛環境が生まれます。
  5. メンタルヘルスのケア:「自己受容と理想のバランス調整」は、自分ひとりだけで進めていくには難しくなることもあります。特に自分の感情チェックを定期期に行い、ネガティブ思考(やる気が減退、どうせ駄目だと諦める、無力感など)に陥らないよう心のケアが必要です。状況や必要に応じ、専門のカウンセラーから恋愛に関するカウンセリングを受けてみましょう。心の健康を維持することで、感情の起伏が激しい時も自分でコントロールすることができるようになります。

 

これらのアプローチを積極的に実践することで、自己受容が強化され、パートナーに対する理想のバランス調整力が向上します。

 

自己肯定感の向上、またポジティブ思考になり、恋愛に対して自信がもてるようになる第一歩となります。

 

【改善方法②】深い愛情表現と自己犠牲のバランスを見直す


恋愛できないINFPを卒業する第2ステップとして、自己犠牲傾向の性格バランスを見直し管理する必要があります。

 

こちらも前述の「INFPが恋愛できない理由②」で挙げた、

  • 興味がなくても、相手の興味に合わせ楽しんでいるふりをする。
  • 体調が悪くても、相手の要求や願いを優先し同意してしまう。
  • 自分の抱えているストレスを後回しにして、相手に尽くしてしまう。

のようなケースは日常的に経験することが多いと思われます。

 

しかしこのようなことは、常に自分にストレス(我慢、相手に合わせる、自分は後回し)をかけ続けていることになり、やがて不満、疲弊、感情の爆発といったものにつながってしまいます。

 

つまり、恋愛関係を構築できても自分だけ辛いという結果になっているということです。

 

その悪循環を回避するためには、自己犠牲傾向となってしまっている自分の考え方を管理して、偏りのない心のバランスを取る必要があります。

 

具体的には、

  1. 自己犠牲の分析と特定:自分が恋愛関係でどのような自己犠牲行動をしているか詳しくリストアップします(自分の◯◯を犠牲にして、◯◯の要求を満たす行動をしたなど)。自分自身がどんな自己犠牲行動をしているかを明確にすることで、その行動パターンを把握することができます。
  2. 自己感情の追跡と記録:恋愛関係において、日々の感情を日記などに記録する。それぞれの自己犠牲行動がどのような感情(嬉しい、楽しい、辛い、悲しい、腹が立つなど)につながっているかを監視します。自己犠牲に対しての評価と感情が、自分の精神面にどのように影響しているかを理解し、行動自体を改めるためのモチベーションを高めます。
  3. ニーズを明確にしてパートナーに伝える:自分のニーズ(自分時間を確保できる環境、決め事は一緒に考える、お互いの意見を尊重するなど)を明確にし、それをパートナーに包み隠さず伝えて下さい。またパートナーのニーズにも耳を方向け、お互いが自分を犠牲にしない境界を設定します。お互いストレスにならない境界を見つけることがポイントです。
  4. No(ノー)と言える環境と練習:自分にとってどうしても無理、過剰だと感じる要求の場合は、素直かつ積極的に「No」と言う練習をしましょう。まずは口に出して言う、そして家族や親しい友人などに手伝ってもらい、面と向かって「No」を言う実践練習をしてみましょう。小さなことですが、繰り返すことによって大きな事柄にたいしても自信を持って自己主張ができるようになります。自分の限界を守ることで、精神的な健康を保ちやすくなります。
  5. 意見やサポートを積極的に取り入れる:自己犠牲の傾向バランスは、自分自身ではなかなか修正できない面もあります。そんな時は家族や友人、場合によっては専門のカウンセラーからカウンセリングを受け、自己犠牲のバランスを見直す外部視点の考え方や意見を取り入れましょう。他人の意見を聞き、自己犠牲の傾向を客観的に見ることがポイントです。それにより、自分の知らなかった評価や改善点を見つけやすくなります。

 

これらのアプローチを積極的に実践することで、自己犠牲の性格分析ができるようになり、自分を客観的に見ることが可能になります。

 

どのようなバランスで恋愛関係を気づいていけば良いか?という気付きも得られます。

 

これは、自分とパートナー双方の幸福を支える関係を築くためのスキルを身に付けることにもなります。

 

【改善方法③】効果的なコミュニケーションスキルの習得


INFPの人がより充実した恋愛関係、人間関係を築くには、内向的性格とそれに伴ったコミュニケーションの障害を乗り越えていく必要があります。

 

こちらについても前述の「INFPが恋愛できない理由③」で挙げた、

  • 「仕事のストレスや人間関係の問題を抱えていても、自分の問題で相手を悩ませたくない」
  • 「無意識にため息(非言語的なサイン)をしてしまい、相手に誤解を与えてしまった」
  • 「相手に深く共感して欲しいが、どうしても素直に伝えられない」

といったような、コミュニケーション不足が招く相手との何気ないズレを生まないように意識していく必要があります。

 

では恋愛できないINFPに必要なコミュニケーションスキルのポイントを紹介します。

具体的には、

  1. 明確な自己表現力を身に付ける:心の中に思っていることや感じていることを、できる限り正確に言葉にする練習をします。具体的にはパートナーや家族、友人など、日常会話で意見を言う練習(テーマを決めて意見交換)から始め、徐々に感情や要求を含めた複雑な内容へと進めて下さい。自分の本当の思いや感情を相手に理解してもらうことができるようになることで、お互いの間に起こる誤解を防ぐことができるようになり、より充実した恋愛関係を築くことができます。
  2. 伝え方スキルを磨く:相手に対してどのように伝えれば良いかを考え、効果的な伝え方を身に付けましょう。たとえば「私は◯◯のように感じる」「私にとって◯◯は必要だ」「私は〇〇という意見を持っている」といったように自己を主語にした表現を意識し、また決して攻撃的なない方法で自己感情やニーズを柔らかく伝えるようにしましょう。
  3. 聞き方スキルを磨く:パートナーの話を注意深く聞き、前向きに理解しようと努めて下さい。ただし真剣な顔でじっと聞いていると、相手からは怖い顔と認識されることがあります。柔らかい表情で話を聞きながら、時折相づちを打ったり、短い言葉で相手の言っていることを要約するなど、耳だけでなく表情やしぐさ、言葉で話を聞くように意識しましょう。これにより、相手に対する理解力が深まるだけでなく、相手も「自分の話を聞いてくれている」と感じ、相互のコミュニケーションがスムーズになります。
  4. 非言語コミュニケーションを磨く:言葉だけでなく、相手からの非言語的なサイン(表情、うなずき、身振り、手振り、声のトーンなど)を通じ感情を読み取ることに注力してみてください。会話上の言葉だけでなく、非言語的なコミュニケーションを通じて、相手の感情や意図、心理を理解できるようになり、より明確な意思疎通、豊かな人間関係が築けるようになります。
  5. 問題へのアプローチと解決スキル:人との会話ややり取りをする上で、様々な問題や感情的な衝突が起こる可能性もあります。その場合、直接的にぶつかり合うのではなく、問題解決に焦点を当てたコミュニケーションを心がける。たとえばお互いのニーズを満たす解決策を提案し意見交換するなど、決して感情的にならず建設的な方法で解決に導いていきましょう。

といった要素を意識的に取り入れ、少しずつ実践していくことが重要です。

 

ただし、単に意識するだけではコミュニケーションスキルの向上は難しい部分もあります。

 

自己練習に加えて、コミュニケーションに関する書籍や動画コンテンツの活用、また実践形式(セッションタイプ)のセミナーやワークショップへの積極的な参加もおすすめです。

 

恋愛はもちろん、良好な人間関係においてコミュニケーションは極めて重要です。

 

INFPにマッチしたコミュニケーションスキルを磨き向上させることで、自己肯定感を強化することができ、恋愛や人間関係をより円滑に築くことができるようになります。

 

 

【まとめ】INFPの恋愛問題の克服に必要なのは「現実を受け止め自己受容を深める」こと!大切なことは「認知の歪みを修正する」ことと「コミュニケーションスキルを磨く」こと!


いかがでしたか?

INFPの恋愛における特徴や傾向、また恋愛できない理由などを詳しく紹介しました。

 

INFPタイプの性格の人は、内面的性格や理想主義、深い愛情からの自己犠牲などの自己認識が背景にあるため、医学的な治療や薬物療法の対象ではなく、トレーニングを中心とした自己改善がとても効果的です。

 

ではどのようにすれば「INFPは恋愛ができない」というイメージを覆し、素敵なパートナーとの恋愛関係を築いていくことができるのでしょうか?

 

それは前述の「INFPが恋愛できない3つの理由」で挙げた、

  1. 高い理想と大きな失望感。
  2. 深い愛情による自己犠牲。
  3. 内向的性格とコミュニケーション。

に対して、強い覚悟を持って積極的にアプローチをしていくことです。

 

ポイントとしては、

  • 自分と異なる意見や性格を持つ人に対しても広い視野を持ち、その違いを個性として受け入れることができる柔軟な思考を持つ。
  • 理想の関係だけを求めるのではなく、現実に即した恋愛を目指し、理想主義を捨て実際に必要な関係性を理解する。
  • 効果的な意思疎通を図るために、オープンで直接的なコミュニケーションスキルを身に付け相手との恋愛関係を構築する。
  • 積極的に対話を求め、常にオープンな関係を維持することで相互の理解を促進し誤解を解消する基盤を築く。
  • 自らの感情の深さや内向的な性格を認識し、それらを自分の強みとして上手に管理、コントロールできる方法を学ぶ。
    といったものがおすすめです。

といったものがおすすめです。

 

具体的な方法としては、まず自分の考え方の基準となっている「認知の歪み」を修正することが重要です。

 

認知の歪みとは、分かりやすく言えば「その人自身のものごとの捉え方や考え方」です。

 

恋愛や人間関係において悪循環となっている歪んだ思考を修正することで、人間関係に対する捉え方や考え方が良い方向改善され、それが恋愛関係においても十分に活かされてきます。

 

関連する書籍を読んだり、信頼できる心理カウンセラーに相談することが効果的です。

 

前述の「恋愛するのが楽しくなる3つの改善方法」で挙げた取り組みを実践し、ぜひINFPタイプの人は恋愛ができない(難しい)という壁を乗り越えてください。

 

もしあなたがINFPだったとしてもまったく落ち込む必要はありません。

 

なぜならデメリットだけが若干目立っているだけで、INFPには素晴らしいメリットも沢山あるからです。

 

たとえば、

  • 他人の感情を敏感に察知し、深く理解して共感する能力が非常に高く、信頼関係を築くことができる。
  • 直観で物事の本質を見抜く能力があり、未来の展望を予測することに長けている。創造的なアイディアが豊か。
  • 価値観と倫理観に基づいて行動することが多く、他人に対する強い指導力、一貫性のある行動、信頼されるリーダーシップを兼ね備えている。
  • 芸術的センスがとても豊かで、特にアート、文学、音楽などの分野で顕著(けんちょ)な才能を発揮する。
  • 内向的な性格から深く内省的な思考を持つことが多く、自己反省を通じて自己成長を図ることができる。
  • 衝突を避け、和やかな人間関係を維持するために、相手の立場を考えた思いやりのある配慮深い対応が自然にできる。
  • 人の悩みや問題に対して、自分の深い感情と感性を活かし、的確かつ共感的なアドバイスを提供することができる。
  • 親しい関係の人(家族、親友など)に対しては、特に心からの貢献やサポートを惜しまず無条件で支援するような姿勢がある。

といったように、これらはほんの一部ですが、INFPの人には多くのメリットがあります。

 

そのことで日常生活をはじめ、学校や職場、人間関係など様々な場面でポジティブな影響を与えることができます。

 

つまりINFPタイプの人を簡単に表現すれば、「深い感受性と豊かな内面を持ち、理想主義かつ創造性が豊かな人」と言えるでしょう。

 

そしてその特性を上手に改善し活用することで、自分にとっての人生をさらに豊かで価値のあるものにすることが可能になります。

 

ちなみに確定的なものではありませんが、有名人でINFPだと推測される歴史上の人物として、

  • ウィリアム・シェイクスピア:英国の劇作家・詩人で、深い人間理解と感情の描写で有名な「ハムレット」「マクベス」などの作品で知られる人物。
  • ジャン=ジャック・ルソー:スイス出身の哲学者で、啓蒙思想に大きな影響を与えた人物。人間の善良さを信じ、社会契約論を提唱して理想的なバランスを模索した。
  • ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ:情感が豊かで、色彩の強烈な使い方が特徴の印象派の画家であり、作品に情熱と感受性を色濃く反映していることで知られる人物。
  • フョードル・ドストエフスキー:ロシアの小説家で「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」などの作品で知られる人ブス。人間の心理を深く掘り下げたテーマを扱っている。
  • ジョン・レノン:ビートルズのメンバーとしてだけでなく、ソロアーティストとしても知られる人物。平和と愛のメッセージを強く反映した音楽から深い感受性と理想主義がうかがえる。

といった名前が挙げられます。

 

上記の人々はINFPの特徴である深い個人的価値観と理想主義を持ち、調和と本質的な真実への欲求を行動のエネルギーにしていたようです。

 

また彼らは、その影響力を静かながらも強力な共感と直観を通じて展開し、人々が感動するような常に新しいものを生み出していったとされています。

 

この記事を読んで「自分はまだちょっと恋愛には自信が持てないかなぁ」と感じてしまったとしても落ち込む必要はありません。

 

なぜなら、あなたはまだこの記事を一度しか読んでいないからです。

 

理解できない部分がある場合は、何度も読み返してみて下さい(人の脳は、どんな情報でも7回以上読むことで記憶を定着させることができると言われています)。

 

今のあなたにとって「恋愛できないINFP」を卒業するヒントを必ず掴み取ることができるからです。

 

分かりやすく言えば、「どのようにして、自分の特性をこの世界(環境、境遇、刺激など)に上手く順応させていくか」ということが1番大切な部分になります。

 

もし今のあなたが、INFPの恋愛で悩んでいるとしたら、ほんの少しだけ勇気を出して、今までの自分自身を受け入れ、正面から向き合い、潜在的な才能や能力を良い方向に向けることに全力を傾けてみてください。

 

その行動が、今までにない本当の幸せを感じられるような恋愛を生み出すことに繋がっていくことでしょう。

 

最後に、恋愛は年齢や性別、人種に関係なく、あらゆる人々の心を惹きつけるとても不思議な力を持っています。

 

また恋愛は、生きている限りいつでもどこでも誰にでも訪れる可能性があります。

 

この世に生まれたあなたは、尊い存在のあなたでしかありません。

 

だからこそ、素晴らしい人生をさらに彩(いろど)る恋愛の冒険に旅立つ扉を、あなた自身の思い(心)と行動(体)で開いて下さい。

 

この記事が、あなたの気持ちをポジティブにし、あなたの恋愛を前進させるきっかけとなれば幸いです。

 

 

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